いい人って、本当にいい人なんです
人に優しく、相手の気持ちを汲み取れて、ときには不要な苦労をかってでたりと世の中で一番幸せにならないといけない人だと思ってます
だからこそ、いい人になってしまっているあなたにこそ幸せになって欲しい
著者情報
発売日:2022年06月27日
著者:永松 茂久
出版社:きずな出版
著者について
永松茂久(ナガマツシゲヒサ)
出典:楽天
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。大分県中津市生まれ。2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店した「ダイニング陽なた家」は、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店になる。自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は45万人にのぼる。2016年より、拠点を東京都港区麻布に移し、現在は経営、講演だけでなく、執筆、人材育成、出版コンサルティング、イベント主催、映像編集、ブランディングプロデュースなど数々の事業を展開する実業家である。著作業では2020年より、ビジネス書部門の年間累計発行部数で国内著書ランキング1位を2年連続で獲得。著書に100万部を突破した『人は話し方が9割』(すばる舎)のほか、累計発行部数は300万部を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
要約
自分を好きでいたいなら、いい人の生き方はいますぐやめよう
いい人はずっといい人です
生まれてきた環境か周りの人間関係かわかりませんが、人と争わず、角を立てずに、みんなと同じようにして
穏便に生きることこそが、大人であり、いい人だから。
まずは、そういう自分を解き放とう。
「これって、わがままなのかな?」と思うくらいでちょうどいい。
解放された自分を生きることで、思っているほど困ることはない。
人生はもっと自由だし、選択の幅は無限にある。
もうちょっとだけ、わがままに生きてみませんか?
人生を言いなりで生きるな
もっと自分のしたいように生きれたらいいのに
もっと自由に
もっと楽しめて
もっとクリエイティブに
生きれたら、どれだけ最高か!
誰かの言いなりの人生は終わりにしませんか?
人と違う選択をして何が悪い
人と違う生き方をして何が悪い
人と違う考え方を持っていて何が悪い
親や兄弟、会社の上司、身を置いている環境の言いなりになっていたりと
『こうあるべき』という周りからの無言の圧力の言いなりになっていませんか?
相手のことを優先して、自分のことが二番目になっていませんか?
まず大切なのは自分自身だ。自分を嫌うな。自分に嫌われるな。
もし、自分で自分を好きでいることができれば、人の言いなりにならなくても自分の道をしっかりと生きていくことができるのだから。
大切なのは自分です
他の人は二番目です
話がそれますが、もしあなたに子どもがいるのなら親が一番幸せにならないとダメです
子どもは親の顔を見て、親が笑っていると笑い、親が泣いていると泣くそうです
あなたが一番幸せになるから、一緒に子どもも幸せになるんです
人間関係において力関係は存在しますが、
その関係にずっと従っていくと言いなりの人生になったままになります
いつもあの人の機嫌を伺って言いなりになってしまっているというのであれば、関係性を変える努力が必要です
関係性を変えるために必要なことは、
・主張する
・自分の軸を持つ
・なんでも言いやすい人にならない
相手にとって都合のいい人になっていると付け込まれてしまいます
人の言いなりにならずに、自分の人生を生きるためにも関係性を変える努力をしてみてください
完璧主義をやめよう
完璧主義をやめれると人生楽に生きれるようになります
同じ職場に『この人てきとうだな…』と思う人が一人や二人いませんか?(笑)
近くで見てると結構てきとうに過ごしてるけど要領がいいのか、
それほど苦労しているようにも見えないし、失敗していることもあるけどトータルで見ると楽しているように見えてる
こういう人は力の抜きどころを押さえているんです
私は真面目で、ちゃんとしていない人を見ると注意したくなる委員長タイプなのですが、
(自分で言ってしまった…)
あるときから人には人の正しさがあるというのを理解してから、
自分の正しさを押し付けたり、自分の正解を要求するのをやめました
そして『絶対にこうあるべきだ』という完璧主義をやめるようにしてから、生きるのがだいぶ楽になりました
仕事のタスク一つ一つに100%完璧であること、
プライベートでは家事、炊事、洗濯も完璧であること
いつも完璧主義を貫いていると心も身体も休む暇がなくなります
やるべきところは完ぺきにやって、それ以外は肩の力を抜いて、人生楽しく生きる
ひょうひょうと生きている姿を想像するといつも竹中直人さんが出てきます
ここぞという場面の演技はめちゃくちゃカッコイイのですが、
どちらかというとひょうきんな役回りが多い方です
竹中さんはウォーターボーイズの水族館館長のイメージが強いのですが、
自分が水族館の仕事をさぼりたいから子供たちに泳ぎを教えるという嘘で、
水族館の仕事を手伝わせます
仕事をしていくうちになぜか泳ぎがうまくなっていく子供たちを見て、竹中さんもビックリ!というシーンが大好きです(笑)
子供に仕事を押し付けるのはやりすぎですが、
それでも肩の力を抜いて、ひょうひょうと生きている姿が参考になると感じてます
自分に完璧を押し付けて、人に完璧を求めるとどっちも不幸にしかなりません
100%の完璧主義を90%ぐらいに抑えてみてください
例えば、
・掃除機は二日に1回でOK
・洗濯物は明日にまわしてもOK
・シンクに洗い物が溜まっていてもOK
まずはプライベートのことからちょっとだけ肩の力を抜いてみましょう
不器用な人でかまわない
不器用な人の積み重ねの前に、努力をしない天才は絶対に勝てない
不器用でかまいません
ウサギとカメのウサギになりたかったけど、カメでいいんです
目標を決めて、一歩一歩確実に歩んでいけば必ずゴールにたどり着けます
昔聞いた話ですが、
そつなくこなす天才肌の人といつも平均的でコツコツタイプな人は将来的にどっちが成功するか?
という話を聞いたことがあり、
天才肌の人の方が頭も要領もいいので、天才が勝つだろうと思っていましたが、
コツコツタイプの人の方が将来的に成功する確率が高いそうです
努力をしない天才は、持ち前の才能で人よりも高水準にいますが、コツコツと積み重ねてきた人はある瞬間から天才を超えます
コツコツと頑張れるタイプはいつも学んで成長し続けるタイプで、大器晩成型ともいわれます
自分の人生を取り戻し、完璧主義をやめて自由になり、あとは将来のためにコツコツと努力をしていきましょう!
全体を通した感想
私は子どもの頃から、いい人でいようとした記憶があります
周りの人にいい顔をして、争うこともなく、目立つこともせず、あの家の子はいい人だと思われたいと考えていました
そうすれば、いつもいい子でいれば、仲間外れにされず、嫌われもせず、人間関係でトラブルは起きませんでした
だけど、社会人になってからは「都合のいい人」になっていました
自分が主張しないと、相手の都合にいいように巻き込まれたり、力や立場が上の人から言いくるめられたりと損している気になっていました
本書を読んで、自分をほんのちょっと主張するだけで、周りとの関係に変化が現れます
いい人と言われる人ほど、幸せになるためにも読んでください
オススメしたい人
いい人と言われたことがある人は必ず読んでください
あなたは優しいんです
他の誰よりも優しすぎるんです
だから、他の人よりちょっとだけ損してしまうんです
ほんのちょっとでいいので、勇気を出してわがままになってみてください
私も勇気を出して、わがままになれた人の一人です
ちょっとだけいい人から抜け出せた私から、あなたに一言
もうちょっとだけ、わがままに生きてみませんか?