本書には、「一度理解すれば一生忘れることなく、すぐに行動したくなり、安心して自分のお金の管理方法の指針にできる、貯金や投資に関するシンプルな原則」が書かれています
私は個別株投資と新NISAを利用してS&P500に連動した株を保有し、ブログなどで資産構築をしようと考えているけどもこの考え方はあっているのか?という疑問ともっと早く資産を構築できないかと悩みから本書を読んでみました
先に感想を一言で伝えると、個別株を除けば方向性は間違っていなかった。と感じました
本書は、前半は「貯金力アップ篇」、後半は「投資力アップ篇」の2部構成になっています
前半の「貯金力アップ篇」では、
どれだけ貯金すればいいのか
どうすればもっと貯金できるのか
どうすれば罪悪感を覚えずにお金を使えるのかなど、
お金を貯めるうえで誰もが悩む点について書かれています
後半の「投資力アップ篇」では、
なぜ投資すべきなのか
どんな対象に投資すべきか
どれぐらいの頻度で投資すべきかなど、
資産を増やすために気を付ける点について書かれています
感想
収入が少ないのであれば増やす
当たり前のことですが、FIREしたいのであれば大きな金額を用意する必要があります。
会社などの収入で三十年、四十年かかるようであれば、空いた時間で副業などをして目標金額に到達する時間を前倒しする努力も並行して必要になってきます。
資産を増やすための鉄則と5つの方法が紹介されています
- 1.時間単位の専門サービスを提供する
- 2.出来高制の専門サービスを提供する
- 3.人に教える
- 4.商品を売る
- 5.会社で昇進する
私はこの中で3と4を実践しています。
フリーランスとして働いているため昇進はありませんが、金額の単価交渉は可能ですし、副業として3と4で少しずつ収入が増えていくのが日々の楽しみでもあります。
必要なのは算数
本書では、老後資産の切り崩し出口戦略として4%ルールを提案しています
(4%ルールとは、5%ずつ資産を切り崩すと約30年で資産が底をつき、4%ずつであれば資産は増え続けると云われています)
仕事を辞めた初年度(リタイア)に資産の4%を使うという前提であれば、必要な資産は次のようになります
4% * 資産 = 年間支出
パーセンテージの代わりに分数を用いると、
1 ÷ 25 * 資産 = 年間支出
年間支出に25を掛けると、資産を導くことができます。
リタイア資産 = 25 * 年間支出
4%ルールを実践するには、リタイア後1年目に予想される年間支出の25倍の資産が必要になります。
昨年の年間支出を計算すれば、資産がいくら必要か判断できます。
例えば、月平均で20万の支出があれば、年では240万の年間支出になるので、資産は6000万必要になります。
6000万 = 25 * 240万
目標としている資産をいつまでに貯めたいかによって、どのぐらいのスピードで資産構築をしていくかを考えることです。
一刻も早く収入を生む資産を買え
本書では株(インデックスファンド、ETF)、債券、不動産投資(物件、REIT、農地)、中小企業などの収入を生む資産を一刻も早く買うことを推奨しています。
それぞれのメリット・デメリットを実例などを含めて書かれています。
ただし、個別株だけはやめておけと強く書かれています。
一言でまとめると、個別株はインデックスファンドには勝てないから。と。
まとめ
本書ではたくさんの統計データなどや体験談などを踏まえてわかりやすく記載されています。
改めて、本書を通して学んだことは「一刻も早く収入を生む資産を買え」です。
経済はゆっくりでも右肩上がりで上がっていくので、株であれ不動産であれ、早く買っておけば資産は増えていくとのことです。
私は定年のタイミングで資産を構築しておきたいのではなく、あと数年のうちにリタイアできるほどの資産を作りたいと考えているので、本書のゆっくり時間をかけて増やしていく内容は参考になりました
目標は40代でFIRE!!