商品を開発してるけど値段が高くなって売れそうにないを解決できる本「高くてもバカ売れ!なんで?」の書評

レビュー

高くても売れる理由を知りたい!!

商品を開発してるけど値段が高くなって売れそうにないと困っているあなたへ

商品開発の救世主になる一冊です

著者情報

発売日:2024年2月15日
著 者:川上徹也
出版社:SBクリエイティブ

著者について

川上徹也(カワカミテツヤ)
コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。とくに企業や団体の「理念」を一行に凝縮して旗印として掲げる「川上コピー」が得意分野。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者として知られる。現在は、広告制作にとどまらず、さまざまな企業・団体・自治体などのブランディングや研修のサポート、広告・広報アドバイザーなどもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出典:楽天

要約

物価が上がり続けるインフレの時代で、いくら働いても給料は上がらない

生活が厳しくなっている状況で、モノが売れなくなっている…

そんな世の中でもヒット商品は相変わらずに出続けています

その中には価格が高くてバカ売れしているものがいっぱいある

高くてもなぜ売れているのか?

売れる理由を7つのキーワードからここ数年バズったものやバカ売れしたものを紹介しています

本書をおすすめしたい人

・商品のコンセプトを考える人
・過去に売れた商品の理由を知りたい人
・売れる商品を開発しなければいけない人
・どうやって売ったらいいか迷っているセールスマン

高くてもバカ売れする7つのキーワード

高くてもバカ売れするには7つのキーワードがあります

  • アガる
  • プレゼント
  • 自分メンテナンス
  • プチ贅沢ご褒美
  • 応援消費
  • レトロエモい
  • ガチニッチ

人は気分がアガる場所、商品、サービスにはコスパを度外視する

商品を「プレゼント用」にすることで、買う人の判断基準は変わる

「自分メンテナンス」のためなら、多少高くてもお金を出すという人が増えている

など、商品を企画するうえでキーワードを一つ決めることが大切です

感想

7つのキーワードに該当する商品を紹介してくれていますが、

私は「人はイメージで購入する」と感じました

高いから売れないのではないんです

売れるポイントをおさえることができてないだけ

値段は関係ありません

高くても売るためのアイデアとヒントが詰まっています

値段が高くても売るためには3つのポイントをおさえる必要があります

・感情が動く
・気分があがる
・テンションが高くなる

ぶっちゃけ洋服ってなんでもいいと思いませんか?

ユニクロ、GU、しまむら、ワークマンなどリーズナブルに洋服が手に入るブランドはいくらでもあります

でも、ハイブランドで洋服を購入する方っていらっしゃいますよね?

なぜか?

一言でいえば

イメージを買っているんです

・オシャレな私
・いいものを身に着けている私
・ハイブランドを購入できている私

ハイブランドを身に着けていると気分がアガりませんか?

洋服でなくても、カバン、腕時計、靴、車、家など、
高級品やいいものを身に着けるとちょっとオシャレになった気がします

ブランドにいい悪いはないのですが、
ユニクロ、GU、しまむら、ワークマンの洋服を着て、
ハイブランドと同じレベル、もしくはそれ以上に気分ってアガります?

・普段着とデートの洋服
・家にいるときとオフィスの洋服
・彼氏のデートとご両親への挨拶の洋服

着る服って違いますよね?

一人で新宿や渋谷に買い物に行くならTシャツにジーンズでもいいですが、
彼氏とデートならワンピースを選びます

家でゴロゴロするならスエットやジャージですが、
オフィスではピシッとしたスーツになります

彼氏とデートならオシャレな洋服ですが、
彼のご両親に挨拶するなら清楚系一択!

イメージに合わせて洋服を選んでいるはずです

つまり、イメージに合わせて購入します

高いから買わないのではなく、イメージがないから買わないのです

彼氏もデート相手もいなくて、家にいるのが大好きな人がデート用の服は買いません

でも、これからマッチングアプリでマッチした男性とデートするなら、
清潔感があって少しでも見栄えがいいデート用の洋服を手に入れようとします

少しでもよく見せたいというイメージから洋服を選びます

この時、相手へ好印象を与えれるかどうかが購入の選択基準になっています

判断基準が値段ではなく、イメージです

本書で紹介されていますが、

  • 目の前でジュージュー焼きあがる劇場型ハンバーグの「極味や」「さわやか」
  • 贈答用にすることで1粒1000円になったイチゴ「ミガキイチゴ」
  • クオリティをとことん追求した1箱1万円の高級線香花火「花々(はなはな)」
  • 大型台風の直撃で木から落ちなかったりんご「落ちないりんご」

静岡の有名ハンバーグ「さわやか」に食べに行ったことがありますが、目の前で熱々の鉄板の上でジュージュー焼きあがるハンバーグを見れるなら、数時間だって待つことができます

いまでも忘れません

げんこつサイズの大きなハンバーグが熱々の鉄板で運ばれてきて、鉄板の上で半分に切ると中からあふれた肉汁が鉄板で「ジュー」といい音をさせるんです

そして、熱々の鉄板で肉汁が熱されていい匂いが食欲をそそります

口の中にハンバーグを入れたときの肉汁がたっぷりあふれ出す肉々しい感じがたまらないっっっ!!

また食べたいな…

こういった体験できるお店は増えてきていますが、何度でも行ってみたくなりますし、多少値段が高くても出してしまいます

あの感動をもう一度味わいたい

他にも、1粒1000円のミガキイチゴや1万円の線香花火「花々(はなはな)」をプレゼントでもらったらどうですか?

めちゃくちゃ嬉しいとともに特別感がすごいですよね

1万円の線香花火はめちゃくちゃ大切に取っておいて、大切な人と一緒に楽しみたくなります

世の中には様々な商品がありますが、その商品を通じてどういったイメージをが得られるのかが商品開発にとって重要です

まとめ

7つのキーワードを元に「誰に」「どのような」イメージを伝えるかを考えれば、高くてもバカ売れする商品を作れます!

キーワードなしに商品を作っても誰も手に取ってくれません

買いたくなる理由を明確にイメージさせることが必要です

商品開発のヒントになるたくさんの事例が掲載されているので、ヒントを探されている方は是非とも手に取ってください