社会人になる人が会社の上司や先輩からの理不尽な業務命令や人間関係でつらくならないために、あなたのメンタルを守るための護身術本です
著者情報
発売日:2024年2月3日
著 者:ひろゆき(西村博之)
出版社:SBクリエイティブ
著者について
1976年、神奈川県生まれ東京都に移り、中央大学へと進学在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に2019年、「ペンギン村」をリリース
出典:楽天
本の要約
ひろゆきさんが新社会人に向けて、人間関係やお金、幸せなどどういうことを大切にしていくと幸せを手に入れられるのか人生哲学を一冊にまとめた本です
他人(会社や上司、同僚)と自分に期待をしない
他人(会社や上司、同僚)に期待しすぎると、期待通りの見返りが得られない場合にストレスが溜まってしまいます
会社や上司への期待値が高すぎて、頑張っているのに評価されないと思うと働くのがイヤになります
また、自分に対しても期待しすぎないことが大切です
理想の自分に対してギャップがありすぎると、自分はダメなんだと思い込んでしまいます
他人と自分に対しての期待値を下げておくことによって「まあそういうもんだ」くらいの気持ちでいると、無駄に期待しせずにラクに生きることができます
思い通りになることを増やす
思い通りにならないことが多いと愚痴を言いたくなったり、イライラが溜まってしまいます
雨が降って濡れるのがイヤであれば、折りたたみの傘を持っておけば濡れる心配は減ります
残念ながら雨を降らせないようにすることは出来ないので、思い通りになる範囲を増やすことが大事です
他にも、会社に遅刻したくない場合は電車やバスなどの交通機関は遅れるのが当たり前と考えれば、1本早いのに乗るなどの対策も立てられます
他人や環境を変えることは出来ませんが、自分の行動であれば思い通りになることを増やして、ストレスを軽減することが可能です
社会に期待しない
いまの日本や世の中など、社会に期待しないことです
二つのことを守ることで幸せになれます
・お金で幸せになれると思わないこと
・他の人と比べないこと
本の感想
本書を読んで、感じたことは「自分と相手に対して一線を引く事」でした
特に新社会人やこれから社会人になる人向けに書かれています
第一章では、職場の人間関係について
上司、先輩、同僚との人間関係の構築や一線を引くための処世術など、
会社という社会の中でうまく立ち回るにはどうすればいいのかというスキルが書かれていました
・有給休暇をうまく取得する方法
・「むちゃぶり」への対処法
・「履歴書の空白が怖い」問題の解決方法
他人と自分に期待しすぎると思い通りにならなくてストレスが溜まるので、
「まあそんなもんか」という諦めを持ちつつ、他人と自分に期待をしすぎなければもっと幸せに生きていけるという提案に感じました
そもそも他人や環境を思い通りに動かすことは出来ないので、最初から期待しないこと
自分にも最低限のことが出来ていればいいぐらいのハードルを下げておけば、
いつもより仕事が出来たときは「俺って出来るじゃん!」と嬉しくなります
第二章では、スキルアップについて
スキルはあって困らないけど、身に着けるスキルはコスパと自分に合っているかの2つを考える必要があります
スキル取得に10年かかるけど全く役に立たなかったり、とても役立つけど自分に全くあっていないのであれば、頑張って取得しても役に立ちません
今後どこにいっても役に立つ3つのスキルを紹介してくださっていました
・営業力
・プログラミング
・人を動かすスキル
営業力とは飛び込み営業やルート営業、電話でのアポだけのことではなく、
どうやったら買ってもらえるかを考え抜いたマーケティングの結果だったりします
このデザインなら買ってもらえるのか、このロゴの方がいいのか、パッケージは可愛い方がいいのかなど、様々なデータなどを分析して、購入に繋げるのも営業力の一つです
プログラミングは会社のシステムがどう動いているのか基本的なことをわかっていると、優秀なプログラマーがどんなことをやっているのかが見えたり、
表計算ソフトのエクセルでマクロが使えるだけでも圧倒的に仕事の効率を上げる事だって可能です
AIは過去のデータをもとに分析や相関関係を示すのを得意としますが、
人間の直感であったり、もしかしたら?という感覚の部分を扱うことはできません
あのスキルが流行っているから取得してみようと安易に考えるのではなく、
あなたの人生においてどのような価値があるのか、取得した後に役に立つのかまでしっかり考えることが大切です
第三章では、他人との距離の取り方について
わかりやすくSNSを例に出してくださっていて、
SNSのリア充投稿を見てるとこれ『すごい!』とか『うらやましい!』と思ってしまいます
”SNSに上がっているのはあくまでも偶然生まれた「人生のキラキラした瞬間」を切り取ったものなんですけどね”
と書かれていたので、SNSを見る頻度を減らしてみました
他人の投稿を見ていると自分はなんにもできてないと思ってしまったりするので、
情けないやらみじめな気持ちになってしまいます
SNSは有益な情報を調べるにはいいツールですが、わざわざ自分を下げてしまうのであれば見ないのがいいです
ちなみに、X(旧Twitter)で坊主さんの「〇〇県行ったらこれ食べなさい選手権」は旅行ときに役立つのでめっちゃ見てます
自分と相手に線引きをして、あの人はあの人、自分は自分とどれだけ割り切れるかが、
今の時代で幸せを手にするための秘訣だと感じました
第四章ではお金に関すること、第五章では社会に期待しないことなど、
新社会人にとって大事にした方がいいことが書かれていました
おすすめしたい人
新社会人やこれから社会人になる人にオススメです
会社に入ると今までの学生時代とは違って、急に上司や先輩など言われたことを聞かなければいけない関係が構築されます
その時に自分を守るすべを知っておかないと、やられてしまうことだってあり得ます
本書を読むことでイヤな上司との距離の取り方だったり、うまい断り方なども学べます
あなたのメンタルを守るための護身術を事前に身につけておいてください
まとめ
あなたのメンタルを最優先で守ってください
健康的に長く働くにはメンタルが大事です
会社勤めは絶対に必要なわけではありません
今ではyoutuberやTiktokerなどで収入を得て生活をされている方もいらっしゃるので、会社勤めは選択肢の一つです
いまは、会社=人生と考える人はすくないと思いますが、会社はあくまで生活費を稼ぐ手段の一つとして考えるべきです
会社に入ると資格を取れと言われる機会が多くなりますが、
その職業に役に立つ資格であって、あなたの人生に役に立つ資格(スキル)ではありません
私が社会人になりたての頃に『〇〇の資格を取らないと昇給や査定でいい結果をもらえない』と言われたことがありましたが、出社や昇給に興味ないことを伝えて資格取得をのらりくらりとかわして断りまくっていました(笑)
そのためにも上司や先輩などに過度な期待はせずに「まあそういうもんだ」くらいでいる方がいいです
世の中や他人、はたまた自分にも過度な期待をせずに、できる限り自然体の状態で働いてください
本書を読むことで、上司や先輩からメンタルを守る護身術を学べますので興味のある方は絶対に読んでください