昭和の時代は平社員から主任、課長、部長、役員になるコースが用意されていましたが、
令和の時代では昇進を断る方も増えています
昇進したところで、
責任だけ増えて給料があがらなかったりするので、
メリットを感じづらくなっていませんか?
大変な思いをしてまで昇進したくない方は、
小さな会社の社長になってみるのはいかがでしょうか?
絶対に本書を読んで欲しい人
- 小規模で起業を考えている人
- やとわれではなく自由に生きたい人
- 社長もしくはビジネスオーナーになりたい人
書籍:サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門
著者:三戸政和
本書について
内容紹介
「終身雇用は現代の奴隷制度」堀江貴文さん推薦!
飲食店開業や起業を夢見るサラリーマン。
だが、その先には「地獄」が待っている。
飲食・宿泊業の廃業率は20%で全業種トップ、起業して10年後に残っている会社は5%。
それより会社を買って社長になろう。
中小企業の約7割が後継者難。
株式1円で買える好業績優良中小企業もゴロゴロ。
キャリアを生かして社長として活躍し、最後は売り抜ける。
人生を変える明るい資本家講座!
目次
- 序 章 「人生100年時代」は資本家になりなさい
- 第1章 だから、起業はやめておきなさい
- 第2章 飲食店経営に手を出したら「地獄」が待っている
- 第3章 中小企業を個人買収せよ
- 第4章 100万の中小企業が後継社長を探している!
- 第5章 「大廃業時代」はサラリーマンの大チャンス
感想
起業の常識を覆されました!
でっかい船なら沈まなくて安心だね
え?あのタイタニックほどの大きい船でも沈むの!?ってぐらいの衝撃です
小さな規模でもいいので、
社長もしくはオーナーになりたい方は
最後まで読んでみてください
現在フリーランスのエンジニアをしておりますが、
ぶっちゃけ個人事業主で法人設立はしておりません
法人設立をして、
IT企業を立ち上げて、
飛び込み営業して、
プロジェクトを抱えたほうが
稼げることは理解しています
でも、
営業したことも
部下を持ったことも
プロジェクトリーダーになったことも
ないので無理です…
営業すると水かけられたり、
暴言はかれたりするって聞いて、
怖くて安全なお家から外に出たくないです
もしくは、誰かわたしを社長にしてください。
本書を読んでみて分かったのは、
人生勝ち組の方に向けて書かれているように感じます
- 大企業や大手企業に勤めていて
- 10年以上のマネジメント経験があり
- 40歳以上で
- 資産が500万以上ある方向け
大手企業で培った経験があれば、
中小企業でこれまでの経験をフル活用して、
最新のシステム、営業管理、経理・財務管理、倉庫・物流管理、調達管理など
さまざまな業務システムを転用できる
たとえ、多少の赤字のある企業であっても黒字化できたり
黒字の企業であれば利益をさらに拡大することができる
と書かれています
じゃあ読む必要ないじゃん。って思ったんですけど、
ミステリー小説張りに最後のどんでん返しがあったんですよ
事業承継
そもそも事業承継したい方がいるの?という疑問が浮かびました
企業売買(M&A)はサラリーマンには降りてこない情報で、
友人から今度「〇〇と合併するらしい」って話を聞いたことはありましたが、
正式発表されるまではニュースにすらなっていませんでした
言葉としてM&Aは知っていましたが、
経営者同士の話であって関係ないものと思って気にもしていませんでした
その情報を知ったところでどうにもできないしさ…
ちなみに、事業「継承」と思っていましたが、
事業承継と事業継承は使い分けが違うことを知りました
承継と継承は似たような表現ですが、本質的な意味は異なります。
出典:リブ・コンサルティング
承継は理念や思想、精神などの抽象度の高いものを受け継ぐ意味が強く、
継承は前任者が得た経済的価値や資格など具体性のあるものを引き継ぐ意味が強い傾向にあります。
売りに出される企業は倒産直前の赤字企業じゃないのか?
一番の疑問はここですよね!
売りに出されている企業を知ったところで、
倒産直前の赤字企業であれば買う価値はありません
金持ちになりたいのに、
赤字経営の会社を買って会社の人たちを救うような
あしながおじさんには残念ながらなれません
本書から引用しますが、
黒字経営の状態で廃業された方の理由が載ってたんですけど、
悲しすぎて悲しすぎて残念でなりません
帝国データバンクが2013年12月に発表した「中小企業者・小規模企業者の経営実態及び事業承継に関するアンケート調査」の中で、
(中略)
「自分の代で廃業することもやむを得ない」と回答した人でも、事業承継を検討した人は3割います。
その中で、「なぜ事業承継が円滑に進まなかったか」は、次の通りです。1位 将来の業績低迷が予想され、事業承継に消極的 55.9%
2位 後継者を探したが、適当な人が見つからなかった 22.5%
3位 事業承継に関して誰にも相談しなかった 9.9%
4位 事業承継する上で、個人補償や個人財産の担保が障害となった 3.6%
5位 経営課題として事業承継を重視していなかった 2.7%
6位 業務がひっぱくしており、事業承継に取り組む時間がなかった 1.8%
1位の業績低迷と4位は除くとして、
2位、3位、5位、6位は合計すると36.9%の約4割の方が
黒字経営のままで後継者が見つからなかったことが原因で廃業されています
私ともうちょっと早く出会っていれば…、跡継ぎになりますよ?
会社の売却情報の入手の仕方
会社の売却情報を入手する手段がないから、
そもそもステージにもあがれないと思っていましたが、
個人でもM&Aの情報を入手できる方法がありました
M&Aを仲介している企業が存在しており、
経営者だけでなくホームページに登録するだけで
簡単に情報を入手できる時代になっていました
最大手なのは日本M&Aセンターだそうですが、
最低でも1億円の用意が必要です
数百万、もしくは0円で事業承継できる
TRANBIが特にオススメです
日本M&Aセンター
公式HP:日本M&Aセンター
M&A仲介の最大手で、希望金額は1億円以上の案件を扱っているようです
業種 | 広告・PR・販促 |
地域 | 関東地方 |
売上高 | 2億円~5億円 |
希望金額 | 1億円 |
主要顧客 | 個人事業主、店舗等 |
主要仕入/外注先 | 部材卸 |
主な有資格者 | なし |
主な許認可 | なし |
正社員・契約社員数 | 20名~50名 |
パート・アルバイト数 | 5名~10名 |
実態営業利益 | △2,000万円~0円 |
時価純資産 | 0円~1億円 |
引継ぎ条件 | 応相談 |
譲渡理由 | 後継者不在 |
M&Aキャピタルパートナーズ
公式HP:M&Aキャピタルパートナーズ
下記に記載されている程度の案件内容を知るには登録は必要なさそうですが、
購入金額は1億以上の案件ばかりです。
詳細業種 | 異性紹介事業 |
所在地 | 関東 |
概算売上 | 1億円~2.5億円 |
スキーム | 株式譲渡 |
希望金額 | 1億円~3億円 |
営業利益 | 1億円以上 |
純資産 | 1億円以上 |
従業員数 | 30名未満 |
譲渡理由 | 企業の成長と発展のため |
ストライク
公式HP:ストライク
案件の詳細情報を知るには登録が必要です。
直近売上高は1億以上の企業ばかりですので、購入金額も1億以上必要になりそうです。
業種分類 | 建設・土木 |
業種 | 設備工事業 |
所在地 | 関東地方 |
直近売上高 | 1~5億 |
従業員数 | 10~50名 |
譲渡スキーム | 株式譲渡 |
TRANBI
公式HP:TRANBI
売却希望価格だけ見ると手が届く案件ばかりです!
いろんな案件を見ていると0円もあったりと小さな社長(ビジネスオーナー)になるには、
TRANBIが一番オススメです!
業種分類 | 居酒屋・バー |
会計年度 | 2021年3月期 |
売上高 | 500万円〜1,000万円 |
売却希望価格 | 80万円 |
営業利益 | 損益なし |
純資産 | 0円〜500万円 |
所在地 | 福岡地方 |
従業員数 | 社員なし |
譲渡理由 | 後継者不足のため(事業承継),戦略見直しのため 運営会社は他業種をメインに事業展開しており、 運営当初は既存事業との相乗効果を見込んでいたが、 想定通りの効果が見込めず今回譲渡の検討に至ったもの。 |
売却希望時期 | 半年内 |
まとめ
起業される方は才能の塊でマジ天才だと思っています
M&Aはある程度軌道に乗っているビジネスをノウハウ事購入できるので、
起動に乗せるまでの大変な部分をお金で買うことが出来る
起業の最短ルートだと感じました
TRANBIでいくつかの案件を確認しましたが、
ガールズバーを100万程度で購入出来たり、
貸会議室を0円で購入出来たりと、
小規模スタートにはものすごくありがたいことです
承継理由もご家族や本業に注力するためなど、
こういった理由で手放される方がいるんだとリアルを知りました
数百万で購入したビジネスを
あなたの手腕で数億規模にして、
億単位でM&Aすることだって可能です
本書にはM&Aの秘訣がたくさん書かれていますので、
興味のある方はぜひ読んでみてください